『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

 まともな評論はそのうち出尽くすだろうので、まともじゃないものを書く。
 ……自分でもびっくりするほどに内容がない。うーむ。
 
・「君たちに碇シンジを救うことはできないと、ようやく判った(画面の向こうへ微笑みながら)」
・もう逆行スパシンが全員ブチ殺して断罪する展開でいいと思う。
・話を転がす為だけにコミュニケーションを断つような処理を採用するとキャラが途端にアホに見える問題。喜劇化。
碇ユイ綾波ユイに変わっていた件について。エヴァの女性キャラの苗字は基本的に母艦の名前、男性キャラの苗字は戦艦や駆逐艦の名前で統一されている。その中でも船の部位の名を持つ碇や加持(舵)や六分儀やキール(竜骨)、女性でありながら駆逐艦の名を持つ綾波などは、特殊な名付けの為されたキャラクタであると言える。ここでたとえば蒼龍(空母)から式波(駆逐艦)へと変遷したアスカ、巻波(駆逐艦)の名を持つマリといったキャラクタも同時に考慮すると、碇ユイ綾波ユイとなったことには、かなりの読み込みの余地があるように思える。ベタな解釈として「綾波は母性を宿し得ないので母艦ではなく駆逐艦」というものがあったが、そう考えると……?
エヴァらしいものを作ろうとして致命的にエヴァじゃなくなってる、という印象。ないしは僕の偏向した読み込み。
 
・―――などと書いたところで「Qって旧じゃね? Q→序→破じゃね? 或いはQuestionのQじゃね?」との説を見てギョワーとなった。その発想はなかった。
・そう考えるとカヲル君の「今度は助ける」が違う意味を持ち始めるし、どう考えても頭おかしいヴィレの人々のシンジ君への無視にも説明がつくし(破でシンジ君の後押しをしたのは葛城三佐だったが、Qで詰問された件は果たして本当にそれだったのか?)、かなり魅力的な解釈に見えるんだよなあ……。
・縁を大切にした世界=破、という解釈も……マジで? 何か出来過ぎてて逆にフェイクのような。
・感慨の保存がここの役割なので、的外れであってもとりあえず現状考えた通りのことを書いておく。