『狂乱家族日記 弐さつめ』/日日日

・安心して読めますね。というのはまあ、たぶん誰かが発狂して家庭崩壊とかそういう展開はないので、不安感を煽られる箇所が存在しませんよね、という話なんですが。だから物語を動かすのが外部の悪意になるのは自然な流れに思えます。コメディ主体ながら、少しの毒を混ぜたお話。ちょっとだけ覗く鋭利さ、というのでしょうか。たまーに見える冷徹な視線が逆にこの作品の暖かさを生み出す源なのではないか、などと思いました。日日日の作品二冊しか読んでない人間が何言ってるの感すごいですね。