『紅』/片山憲太郎

・紫さん7歳がどこまでもかわいい。
・そのかわいさが通常の7歳女児を思い浮かべて連想できるそれとは少し違う印象で、どういうことかっつーと、紫さんは我儘とか言わないんですね。そして精神的にありえないレベルで成熟してる。なのに、自分が(身体的にも、経験的にも)子供(≒未熟)であることを強く自覚している。このくらい頭がよかったら未成熟であることを強い武器として運用するプロ幼女の道も開けていると思うんだけど、そうはしない。謙虚でひたむきながんばりやさん。萌えない訳がないでしょうが。殺す気か。
 
・主人公に安心感がありますね。すごく身も蓋もない言い方をすると、ADVで選択肢を絶対に間違えない感じ。戦闘力的な意味でも対話の際の物腰的な意味でも、重要な場面ではしっかりキメてくれるはず、と確信させてくれます。
 
・お姉ちゃんとの不倫ルートとかいいと思います。幼なじみとは爛れた感じでしっぽりと。
 
・続編作りにくそうな設定なので、続刊については「どう繋げるのか?」という技術的な興味が非常に強いですね。舵取りの方向性、というか。